xiiukooの日記

EXOの曲の歌詞や、雑誌のインタビューの翻訳をマイペースに載せていきたいと思います。Twitterアカウント→@icexo99

セフン VOGUE 8月号 インタビュー 翻訳

<VOGUE>korea 8月号 2018.7.20
セフン インタビュー訳

パリが美しいのはカフェのおかげだ。パリのカフェには様々な人生がごちゃまぜになっている。早朝にクロワッサンとカプチーノを飲みながら新聞を読み、数時間座って本を読んで文章を書いたりしながら、時には気の合う同僚とアントルコートでシャンパンとワインを飲む。グラスどうしが触れる音、コーヒーが注がれる音、笑い声も息遣いも混ざった人々の会話は、全てが生きている音楽となる。パリの通り道のつきあたりには、例外なく曲がり角を包みこむカフェがあり、通り道が永遠に続くかのような錯覚を呼びおこす。19世紀、ジャン=ポール・サルトルシモーヌが愛していたカフェ、ソサイエティは朝方の霧のようになくなってしまったが、人々の間では活気とロマン、芸術のエネルギーがしみついている。

<VOGUE KOREA> 創刊22周年を記念する8月号の表紙の主人公EXOのセフンと次世代のトップモデル Sara Grace Wallerstedが“パリの芸能人”の資格として出会うためには、カフェ以外にふさわしい場所がなかった。マレ地区ティエレン(?)通り49番地。マレ地区にはピカソ博物館、コニャックジェイ美術館、カルナバル博物館まで、時間を包みこむミュージアムがあちこちに存在する。セフンとサラが出会ったカフェは、 “Café des Musees(博物館のカフェ)”であった。クリムソン色に輝くドアを開けて入ってきたセフンは“カフェに来ると、本当にパリに来た感じがしますね”と短く挨拶を交わした。

セフンとルイヴィトンの関係は、去年2017年のルーブル美術館で開催されたルイヴィトンF/W ファッションショーから始まった。別の撮影でパリに滞在していたセフンは、ファッションショーへシンプルな白のパンツ、黒の皮のボンバージャケットにカラフルな万華鏡がプリントされているシャツで登場し、瞬く間にファッションシーンのベストドレッサーとして浮かび上がった。その日以降、セフンはルイヴィトンのパリの本社では“Beautiful Boy”と呼ばれている。その深さが測れない長い目、漫画家のペン先で完成されたかのような眉毛、おでこの骨格による立体感、少年のような唇、悠然さと堅固さを共にした身体まで、これら全ての要素が集まったEXOのセフンを全く知らなかった彼らに「美しさ」という感情を湧きたたせた。考える必要のない本能に近い魅惑であった。

人を区別する人種、性別、年齢といった情報から自由になった時に、一つまた新しい視覚が生まれる。今ファッション界では、ジェンダーを超えた伝統的な美しさの基準というものが果たして存在するのかという疑問が提起されている。セフンは、前回のファッションショーから2018年のルイヴィトンクルーズファッションショー、そして<VOGUE>koreaの撮影まで、レディース・メンズを区別する必要があるのかと問い返すかのような自由なスタイリングであった。二コラ・ジェスキエールはいつも繊細でありながら強靭な存在の人々のために服をデザインしてきた。ルイヴィトンを着たセフンとサラは、映画<midnight in paris> のギルとイネス カップルのようでもあったし、スコット・ゼルダ夫妻のようだともいえるくらいクラシックであり、あの頃と同時代かのようだった。それから、彼らの表情はユン・ドンジュの詩「少年」の少年と少女のように、うっとりするように明るかった。

“美しい(아름답다)”は、 “아(我)のようだ”、つまり“自分らしい”という言葉から始まったという説がある。セフンは6年前にボーイズグループEXOとしてデビューし、未だに世界を驚かせる魅惑のパフォーマンスを見せてくれ、演技、バラエティにも徐々に幅を広げている。彼は、美しいという言葉の定義まで自身の言語として新しく書き出している。

 

Q.インスピレーションをくれる街としてパリを選んだことがありますね。今回訪問したパリと、ルイヴィトンクルーズショーがあなたに与えた刺激について教えて下さい。

A.去年の3月にルイヴィトン2017 F/W ファッションショーに参加するためにパリを訪れて以来、久々にまた来ました。今回のクルーズショーが開催された都市、カーンはパリとはまた違った魅力があると思います。静かで余裕のある雰囲気が印象深かったです。クルーズショーを直接見たのは初めてでしたが、カーンが持つ雰囲気とよく合っていたコレクションだったと思います。クルーズショーを見たあとは、クルーズ旅行に行きたくなりました。EXOのメンバー全員と一緒に、大海原に船を浮かべて僕たちだけの時間を過ごせたらどれほど素敵なことなんだろうと思います。

 

Q.ファッションマガジンの表紙に登場するということは、1か月間、皆さんに1つのイメージを刻むということです。雑誌の表紙というものが、あなたにとってどんな意味をもつのか、またはそれに対する思い出についてお話できることはありますか?

A.これまでに何回か雑誌の表紙の撮影を経験してきましたが、いつも緊張するお仕事です。今おっしゃったように、その月の代表のイメージになるとも言えるので、その分責任を感じます。今回も頑張りましたが、どんな結果として出てくるのかとても緊張します。

 

Q.継続してファッションブランドやファッション誌のお仕事を楽しんでこられましたね。あなたにとってファッションとはどんな意味をもつのか知りたいです

A.ファッションを通じて様々な姿に変身できることが一番面白い点だと思います。かっこよく、リラックスして、或いは可愛く、全く違った人になれますよね。

 

Q.WEB映画「독고 리와인드」の撮影がクランクアップしました。Web漫画原作の学園アクションものでしたが、興味が湧いたキーワードがあったとするなら?

A.アクション!「독고 리와인드」は、学園ものですがアクションシーンがとても多いです。普通のアクション映画やドラマに劣らず、たくさんのアクションシーンがあると思います。いつかアクション映画に一度は出演してみたいと思っていたのですが、今回の作品を通して確実に経験することができました。

 

Q.少し前にNETFLIXのバラエティ番組「犯人はお前だ!」が最終回を迎えましたね。バラエティ番組は見ている人も面白いですが、出演者自身も面白さを感じられるのではないでしょうか。撮影しながら一番興味深かったところについて教えて下さい。

A.2年分の笑いを一度に集めて笑ったような気がします。一緒に撮影したひょん達が本当に面白くて、撮影の間休む間もなくずっと笑っていました。現場で楽しんでいた姿がそのまま放送でも流れていたと思います。

 

Q.ダンスの時の体の線がきれいだということで有名なメンバーだと思います。踊っている時に感じている感情と快感について教えて下さい。ダンスを通じて人々に伝えたい感情はありますか?

A.どんなダンスをするかによって細かい感情は違いますが、全般的に感じるものは、「感動」です。リズム、雰囲気、ポイントなど色々な要素がちょうど合わさった瞬間、その快感は言葉では表現できません。一番大切なのは、踊っている瞬間の自分の感情です。どう表現したらいいのかよくわからないのですが、僕が感じる感情、“Feel”をそのまま披露しようと努力しています。

 

Q.本当に良い音楽とはどんな音楽だと思いますか。ミュージシャンは世の中でどんな役割を果たしていると思いますか

A.本当に良い音楽だとかステージという基準はないと思っています。本人が本当に好きでやっている音楽、本人が本当に好きで立っているステージが、素晴らしい音楽と素晴らしいステージになるのではないでしょうか。そういう音楽とステージだけが、素晴らしいエネルギーを伝えてあげられるんだと思います。

 

Q.明るくてエネルギー溢れる姿が周りの人たちを元気にします。そういうあなたにも怖いことはありますか

A.「明るくてエネルギーいっぱいに見えるね」という言葉は時々聞くのですが、実はそうでもないです。気分が下がりたくなくて、どんなことも明るく受けとめて、明るく行動しようと努力するタイプです。だから大げさに表現することも多いかもしれません。それから実をいうと、怖がることもたくさんあります。

 

Q.あなたが誰なのかわからない幼稚園生が、人生をどうやって生きていけばいいのか質問してきたとしたら、どんなふうに答えてあげたいですか

A.「君がやりたいように生きよう」と言うと思います。思うがままやりたいようにやってみたら現実的な問題にぶつかる時もあるかと思いますが、様々な経験を通じて自分自身で気付くこともあるのではないでしょうか。そういうたくさんの経験を通して段々と大人になっていくものではないかと思います。僕もそうでした。

 

Q.EXOの活動だけではなく、演技やバラエティなど成長のための変化を常に探しているように思います。発展、成長する分野をどのように探しているのか、そして最近抱いている目標は何か教えて下さい。

A.最近になってよく考えることは、僕が好きだからやるステージ、僕が好きだからやる演技、僕が好きだからやるバラエティ…何であろうと「僕が好きだからやるもの(こと)」が一番大切なんだということです。だから新しくできた目標は、「僕が好きでやることは多方面に誠実に、ファンの皆さんにお見せしよう」です。

 

~終わり~