xiiukooの日記

EXOの曲の歌詞や、雑誌のインタビューの翻訳をマイペースに載せていきたいと思います。Twitterアカウント→@icexo99

WKOREA 5月号 ベッキョン インタビュー

WKOREA 5月号 ベク インタビュー

 

 

【翻訳】
Stay happy, cool and strong [ベッキョン]

音楽を楽しむ幸せを動力として成長していくEXO ベッキョンの堅いアイデンティティ

 

私たちは、数年前にEXOのインタビューでお会いしたことがあります。その時、あなたの発言の中で鮮明に覚えているものが、「SMに入る前まではプチョンで僕が一番歌が上手いと思っていた」と言っていた話です。

あの時はそう言いましたね(笑) 根拠のない自信がありました

 

あの言葉を聞いたおかげで、それ以降少しずつ上達していくベッキョンを見る時は、勉強のできる子が科学高等学校や外国語高等学校に入学してから、成績順位を確認して元気をなくし、気をもみながらトップの座につくというストーリーが連想されました。

練習生の頃はかなり自信をなくしました。上手な人が沢山いるので、僕の歌を自慢できない雰囲気なんです。プロに入っていく段階では一瞬たりとも油断してはならず、細かなところ一つ一つに完璧さを求められます。歌が自分の特技だという次元から離れて、音楽に対する考えを改めて新しくする必要がありました。

 

ベッキョンであれば、初めはくじけてしまっても、ある瞬間に自信が徐々にまた湧き上がってきたのでしょう?
そうですね、ある程度は。それに、例え誰かによってくじけてしまってもそう簡単に諦める性格ではありません僕は(笑)

 

まもなくソロアルバムを出す予定だと思います。今このような状況なので、当初計画されていた日程に変更があり、少し漠然としそうですね。

計画とは違って様々な活動が出来ずにいますが、皆が難しい状況にいて、苦労されている方が沢山いらっしゃいます。アルバムは色々な面でまだ準備が必要ですが、前回のソロとはまた違う姿をお見せする予定ですので楽しみにして下さい。

去年の夏に出した初のソロアルバム「City Lights」の準備をしていた時は、どんな願いや目標がありましたか?
昔からCity Popのような曲をやってみたかったです。それから、僕の声だけでアルバムを構成するという点においてもそれ自体に意味を込めました。より多くの方が、「ベッキョンはこんな声も持っているんだ」と思ってくれたらいいなという思いからです。良い結果を得られたので嬉しかったです。

 

良い結果とはどんなことですか。
ポジティブなフィードバックを沢山頂きました。僕が表現したかった声と雰囲気を、僕が努力した分、それに気づいてくれた方がいました。ファンの皆さんのおかげでアルバムの売上も良かったです。

 

どんな声を表現したかったのですか?
少しおぼろげで(笑)、声自体にセクシーな感じを含ませたかったといいますか。

初め、タイトル曲の曲名が「UN Village」なので少し不思議な感じがしました。一言でいうと「サムスンレミアン(アパート名)」の高級バージョンな感じがして(笑) でも曲を聴いていくうちに、その「高級」が色々とアルバム全体を貫通するキーワードのようでした。ステージでも、ポーズやアングルを気にしすぎず、力を抜いたパフォーマンス、そういう余裕をもったカッコよさを出したかったように見えました。

その通りです。EXOはポーズを決めてパワフルなパフォーマンスを披露するので、ソロの時は少し違う姿にしたかったんです。強い感じよりも力を抜いた、自分の声自体に集中できる、僕の武器だと考えているものを出しています。

 

力を抜くというのは、ある程度準備ができていなければむしろ難しいことです。初のソロは、ベッキョンが得意なことと好きなことの中でどちらを集めたものに近いですか。

最初は好きなことに合わせていったのですが、練習したり研究しながら少しずつ得意なことの方へ変えていきました。僕はいつもそんな感じです。得意なことよりも好きなことをやります。初めからうまくできたことはありません。「これは凄く難しい、でも好きだな」というところから始まり、ある瞬間、それが身についてマスターできた時にとても嬉しく感じます。

 

今更ですが、あなたのようにボーカルポジションとして出発しつつ、ダイナミックな振付までも消化できるダンサーとしてステージに現れる歌手を見ると未だに不思議です。SMがそもそも卓越したトレーニングシステムを備えた会社であるからなのか、実際はその人にダンスのDNAが備わっていたのに、ただ単に引き出す機会がなかっただけなのか。

自分の身体と筋肉の使い方を知っているという面では、僕はDNAの影響があったと思います。胸を動かす動作一つにも様々な部分の動作に続いていきます。例えば、「右肩をあげて、次に胸を出して、また右肩を下げながら左肩をあげる」というこの細かい動きを、思った通りに動かすことが難しい人がいます。そこに加えて振付師をはじめとして、元々高いクォリティーを駆使する人が多いSMの環境も、僕の成長に一翼を担ってくれました。周りを見ながらそれにつられて目が肥えていき、学ぶ点も、刺激を受けることも多かったです。

 

もうすぐEXOのデビュー8周年を迎える時期なので、歴史が始まったあの頃のお話をしましょうか。ボーカルだけれども難しいダンスも消化しなければならなかった当初、どんな気持ちでしたか?
こういう欲が出てきました。「ダンスができない人として覚えられたくない」。
幸い、チームに遅く合流した僕とチェンのためにメンバーが朝方まで教えてくれました。カイはチェン、セフンは僕を担当してくれました。誰がよりうまく教えられたのか、より習得できたのか対決もしながら。一緒に練習した期間にたくさん成長しました。

 

振り返ってみて、デビュー後、飛躍的に成長したなと感じた決定的な時期はありましたか?

2016年の夏、「Monster」前後にパフォーマンスの実力が確実に伸びました。振付師のシムジェウォンさんが、あの曲の序盤に僕のソロパートを入れてくれました。元々はソロパートとまでは考えていませんでしたが、ジェウォニひょんが「ベッキョナ、お前もダンスの素質がある。もう少し頑張ればできる。今自信をつけてみよう」と言ってソロパートを考えてくれて励ましてくれました。あの時から「僕はダンスができない人ではないんだな」と思うようになったし、ソロパートをやり切ったことによって、身体で表現することに自信がつきました。僕がこれまでわからなかったり、抑えられていたことが自由に出せるようになった始まりでした。

 

その頃はまさに「W」と「EXOclusive」というスペシャルカバー撮影をしていた時ですね!音楽でスランプを経験した時期もありますか?
EXOの活動初期である「MAMA」から「Wolf」へ移っていく時。デビューが現実に叶って急に関心をもたれたので、あんなに自信に満ち溢れていた子が、歌うことに恐怖心を抱いたのです。自分の歌がおかしいのではないかと自分自身で疑ったり。発声に対する関心もその頃から本格的に持ち始め、沢山勉強しました。そうすると恐怖心が少しずつなくなっていき、ライブ中にも自分の声がどのように出てくるのか予想ができるんです。今回はこうやってみようかなと変化を与えてみたり、ある曲で気に入った自分のトーンがあれば、他の曲に一部当てはめてみたりするなど、努力しました。

 

それではEXOになる前、自分に才能に似たものがあるとぼんやりと初めて感じたのはいつですか?
生まれて初めてカラオケに行った時。小6の時ですかね。

 

何の曲を歌ったんですか?
Yarnの歌でした。あの曲は何だったかな...ちょっと検索していいですか?

Yarnというと、多くの男性をカラオケで倒れさせる高音力の判定機の一つですね。

そうなんですよ。Yarnの「Rain」。おかしいんですが、この曲を、ただ聞いて、知っている通りに自然に歌っただけなんですが、友達の反応がとても良かったんです。その頃から「お?歌を学んだことがあるわけでもないのに、みんなが上手いって言うぞ?これは僕の大きな特技だ!」と思い、歌うことが好きになりました。

 

マイクの音響に、観客の反応まであったのですから、芸能人誕生の瞬間です。そんな風に「プチョンのプリンス」の歴史が始まったのですね(笑)

友達がある歌を、凄く高いので歌わないって言ったんです。すると僕は「うん?なんで?」となりました。その時は幼かったのでビブラートが何かもわからなかったので、ただ音を「震わせる」ことを考えていたのですが、音の最後を震わせずに歌うのを聞いては、「どうして震わせないんだろう?なんだか味気ないけど」って。ナルシストだった時期でしたね(笑)

 

ベッキョンのボーカルの特色を自分で紹介するとしたらどのように表現しますか?
うーん、柔らかさを持ちつつ、引き締まった感じ。

 

良いものを全部兼ね備えていますね

僕はものすごく美声ではありませんが、中低音なボイスでありつつ、柔らかさがなじんでいるという感じです。ですので一つのジャンルに限られるのではなく、あらゆるものに挑戦できるという点が長所です。

 

それでも欲が出るボーカルは誰かいますか?
キム・ボムスさん。僕は最近ボーカルの立て直しをしています。呼吸法から発声まで全てを改めて直しています。ですのでボーカルについてたくさん考えるのですが、キム・ボムスさんの歌を聴くと、とても安定感があります。安定感というのは、聴く人も穏やかに聴いて楽しむことができますし、歌う人もプレイヤーとして誇りをもちたいだとか、あんな風に、こんな風に表現したいということを自由自在に駆使できる能力のことだと思っています。ボムスさんはその安定感が抜きん出ていますし、声も素敵で、様々な声をお持ちです。見本にすることが沢山あります。

 

ボーカルのポイント一つを変えるのではなく、根本的にスタイルを変えるということは大変な過程でしょうね。

難しいです。ボーカルの先生から習い始めて1年ほどになるのですが、幸いにも僕にとって救世主のような存在です。歌手のイム・ハンビョルさんが紹介してくれました。ボーカルスキルを教えてくれるだけではなく、心理的にも安定にさせてくれますし、僕がどんなことを不便に思っているのか総合的に診察してくれるお医者さんのようです。本当に立派な方です。

 

SuperMの一員としてどんな抱負がありますか?

昨年の秋に活動開始してから、アジア歌手のデビューアルバムとして初めてビルボード200にランクインしました。アメリカのインタビューで「また違ったK-POPを見せたい」と話したことがあるのですが、そこにはその言葉通りの意味以外に他の意味もあります。ある意味、不可能だと思っていたことが現実に起こるような時代ではないでしょうか。SuperMというチームも同じです。お互い別のグループのメンバーが集まって、また1つのグループを結成するということ自体が新しいシステムです。僕たちはそういう挑戦を始めており、その中でお互いにシナジー効果を起こしている段階です。それを基礎として、K-POPをより広く広めていきたいと思っています。

 

2000年代にSMTOWNが海外ツアーしながらK-POPというものを広めはじめ、ここ最近の数年でK-POPの位相がさらに跳躍した雰囲気があります。ツアーをしながらそんなことを感じたことはありますか?

もちろんです。海外のインタビューをすると記者の方が、「K-POPを定義する時に’切れ味抜群のダンス’は外せませんよね」と言います。以前からあったそういうダンススタイルをより明確にさせたのがK-POPの重要な特徴だと思うのですが、彼らがその点を汲み取ってくれた時に嬉しく思いますし、感謝しています。

 

SuperMはEXOのベッキョン、カイ、SHINeeのテミン、NCTのテヨン、マーク、WayVのルーカス、テンが集まったチームです。一緒にいるとどんな雰囲気ですか?
本当に本当に優しくて、純粋な子たちです。ステージ上では豹変するのですが、ステージからおりたメンバー同士の姿を見ると、どうしてあんなに純粋なんだろうと。僕は、SuperMの音楽やパフォーマンスを披露するその前に、この子たちのそういった面を見せてあげたいです。

 

ステージ上では「ここは俺たちを燃えさせるステージ」となって目つきが燃え上がる男らしい男でありながらも、裏では純粋な少年のようだということでしょうか。この人たちも良いものを全て兼ね備えているんですね...

スーパーヒーローは普段、自分の本当の部分を隠して大人しい姿を見せておきながら、夜になると悪い人をやっつけてくれて、とこういうものが、幼い頃から何故だか誠実な情なんだと思っていました(笑) 普段の姿とステージ上で集中している姿、その両面をよく伝えることができればメンバー全員がさらに輝くと思います。

 

今日の雑誌の撮影時も、明るく清々しいベッキョン、ダークでカリスマ性のあるベッキョンと、相反する姿に行ったり来たりしました。それから「光」を象徴するEXOベッキョンにふさわしいカルティエのジュエリーが輝いています(笑) あなたが持っている両面性があるとするならば何ですか?
優しくて礼儀正しい方ですが、「これは違う」と思う時は断固に振舞ってストレートに言うタイプです。断固さは、「僕にとって大切な人」だと思う人に対して、誰かが間違った態度で接している時にも表れます。そういう時は僕が先立って話しかけます。

 

お話を聞き続けていると、あなたは自分自身できっかけを与える人のようです。

そうですね。僕は自分の短所を探し続けています。ステージ上でも、人と接している時でも、僕に問題点がなかったかどうかよく考えます。「最近どうしてこんな風に間違った動作をしちゃうんだろう」「集中できないのかな、そうじゃないなら、部分的な動作の練習が足りてないかな」といった自問自答をしながら。

 

アイドルグループとしてデビューし、アーティストとして長く生活を続けるために必要なものは何ですか?

まずは、自分が本当にやりたいことが何なのかを探すことがカギだと思います。その過程なしに、流行や他人の雰囲気に合わせていってしまうと、それなりのアーティストとして生き残るのは難しいです。長続きしている人を見ると、何があろうと自分の色がはっきりしています。僕もすぐに第2のベッキョンとして生きていくこともできるでしょう。僕の声だけで勝負できる生き方ということですね。

 

ベッキョンの中にはどのくらい大きな欲望がありますか?
欲望、ありますよ。ナイフを抜いたら大根だろうと刻まないと(笑) でも、これくらい出来たからには、この目標を絶対に達成しないといけない、といったように強く激励するタイプではありません。欲望が大きいことによって自分を締め付けたくありません。笑いながら、幸せであることが僕にとって一番重要です。そのラインで欲望ということを言うのであれば、「一生懸命頑張っていることをわかっていただけたらいいな」というくらいですかね?努力したことは、少なからず必ず光を灯すんです。それから、僕の得意なことはそのまま誇らしく思う、とかそんなことですかね。

 

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